ポートフォリオの検討(3)/米国10年債利回り上昇局面の個別株の動きを確認
2021年11月にも金融の量的緩和縮小が開始される見込みになりましたが、それを受けて米国の10年債利回りが上昇を始めています。今回は最近の金利上昇局面での個別株の動きを確認してみたいと思います。※個人的に興味のある個別銘柄について比較しています。
前回の記事:
ポートフォリオの検討(1)/セクター別保有割合【公開】
ポートフォリオの検討(2)/米株価暴落時の米債券とセクター別ETFの動きを確認
2009年〜2021年の10年債利回りの動き
2012/11 〜 2013/11の局面
US10Y | + 60% |
JPM | + 37% |
JNJ | + 35% |
MSFT | + 27% |
VTI | + 25% |
T | – 7% |
SO | – 11% |
2016/7 〜 2019/1の局面
US10Y | + 95% |
MSFT | + 110% |
JPM | + 70% |
VTI | + 32% |
SO | – 7% |
T | – 27% |
2020/7 〜2021/9の局面
US10Y | + 170% |
JPM | + 70% |
RDS.B | + 47% |
MSFT | + 46% |
VTI | + 38% |
VZ | – 5% |
T | – 8% |
まとめ
まず上記3つの金利上昇局面では、いずれもVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)は20〜30%程上昇していました。金利が上昇するからっといって株式市場全体が直ぐに下落に向かうのではなく、むしろ上昇が続いているのが分かります。
一方、個別株の動きは個々の事情(成長率や各種の外部要因)によっても上下しているので、なんとも言えない部分はありますが、ざっくりとは金利上昇局面では銀行株(JPM)は上昇、配当の高い電力株(通信株も?)は下落といった傾向が見て取れるように思います。
現在(2021/9)は大規模な金融緩和政策もあり、米国株は大きく上昇している局面です。金融緩和政策の転換により、株価が大きく調整する可能性もあると思うので、上記の傾向が今回も当てはまるとは必ずしも限りませんが、逆に大きな失敗にはならないようにも思います。状況を確認しつつ、VTIや銀行株の購入を検討していこうと思います。
※個人的な意見を記事にしていますが、投資は自己責任でお願いします。